英国民の２割にあたる１５００万人、１回目のワクチン接種終了

　【ロンドン＝広瀬誠】英政府は１４日、国内で新型コロナウイルスワクチンの１回目の接種を受けた人数が人口の２割にあたる１５００万人を超えたと発表した。７０歳以上の高齢者や医療・介護従事者など、最優先グループの大半が接種を済ませたとみられる。

　英国は昨年１２月上旬に先進国で初めて新型コロナのワクチンを承認し、接種を始めた。全国の病院や教会、イベント会場などを活用し、１月中旬以降は１日３０万～４０万人に対して接種が行われた。政府は４月末までに５０歳以上の全国民への接種を目指す。

　他の欧州各国の接種率は人口の１割以下にとどまっている。英国で接種が進む背景には、承認が早かったことに加え、２回目の接種までの間隔を通常の数週間から１２週間に広げて多くの人に１回目の接種を行っていることや、国民の間で接種への拒否感が低いことなどが考えられる。

　ジョンソン首相は１４日、ツイッターに公開した動画で「まだ長い道のりになるが、我々は自信を持って前に進んでいける」と述べた。

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