厚労省、ワクチン接種会場の職員も優先対象に…来場者との接触考慮

　新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象について、厚生労働省は、接種会場の運営を担う市区町村の職員らも含めることを決めた。接種開始は高齢者と同時期になるといい、先月下旬に改訂した医療機関向けの手引に盛り込んだ。

　新たに優先接種の対象としたのは、接種会場で不特定多数の来場者に接し、感染リスクが高いと判断される人。会場での受け付けや予診票の確認、案内などに携わる職員が想定されている。会場運営を民間に委託する場合、請負業者の従業員らも対象になる。ただし、事前の会場設営や会場までの送迎など、来場者と接する機会が少ない業務の担当者は含めない。

　会場で問診や接種業務を行う医療従事者へのワクチンは所属する医療機関などに配分され、すでに接種が始まっている。市区町村には、高齢者への優先接種が始まるタイミングで配分されるため、会場運営に従事する職員らへの接種時期も、高齢者と同じになるという。

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