政府分科会、感染者の「入院率」を新指標に…医療の逼迫状況を判断

　新型コロナウイルス対策を検討する政府の対策分科会は８日、感染拡大を抑えるため、感染状況を把握する指標の見直しを大筋で了承した。新たに感染者の「入院率」を指標に加え、医療の 逼迫（ひっぱく） 状況を判断する。

　第３波では、感染が拡大した東京などで入院が必要な人が自宅待機となるケースが多かった。過去のデータにより、入院率２５％以下は最も深刻な「ステージ４」、４０％以下は「ステージ３」とする。

　従来の指標も一部を見直す。都道府県が確保した病床の使用率は、ステージ３に相当する基準を現行の２５％から２０％とし、厳しい運用とする。また、感染拡大の端緒を把握するため「年齢別の新規感染者数」や「歓楽街の夜間滞留人口」を新指標として提案し、政府や自治体での活用を求めた。感染拡大が始まる時期に若者を中心に感染が広がったり、歓楽街の人出が増えたりする傾向を重視した。

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