「巣ごもり」追い風、「ＧＡＦＡ」４社そろって大幅な増収増益

　【ニューヨーク＝小林泰明】「ＧＡＦＡ」と呼ばれる米ＩＴ大手４社の２０２１年１～３月期決算が２９日、出そろった。アマゾン・ドット・コムがインターネット通販の売り上げを大幅に伸ばすなど４社とも主力事業が好調で、大幅な増収増益となった。新型コロナウイルスの影響でネット関連の需要拡大が続いており、巨大ＩＴ企業の業績を押し上げている。

　アマゾンが２９日発表した１～３月期決算は、売上高が前年同期比４４％増の１０８５億１８００万ドル（約１１・８兆円）だった。「巣ごもり消費」が追い風となり、２０年１０～１２月期に続いて売上高は１０００億ドルの大台を突破した。最終利益は３・２倍の約８１億ドル（約８８００億円）で過去最高となった。

　主力のネット通販事業の売上高は４４％増の５２９億ドルと大幅に伸びた。企業などのデータを管理するクラウド事業も３２％増と好調だった。アマゾン幹部は電話会見で、「全世界で旺盛な需要がみられる。食料品の販売も大幅に増えている」と述べた。

　ほかの３社も主力製品やサービスが好調だった。アップルは売り上げの半分を占めるｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）の売上高が６６％増となり、収益を大幅に伸ばした。

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