天皇陛下即位２年、オンライン活用し国民と交流…豪雨被災者「頑張ろうと思えるようになった」

東日本大震災の被災者と懇談される天皇、皇后両陛下の姿が映ったモニター画面（３月４日）＝宮内庁提供

　天皇陛下が即位されて１日で２年となった。晴れやかな即位儀式で祝意に沸いた１年目から一転、２年目は新型コロナウイルスの感染拡大で象徴としての活動は大きく制限されたが、天皇、皇后両陛下はオンラインを活用して国民との交流を重ねられている。

　「お二人の温かいお気持ちが伝わってきた」。今年１月、両陛下とオンラインで懇談した九州豪雨の被災者、熊本県芦北町の矢野 解光（ときみつ） さん（７４）はこう振り返る。昨年７月の豪雨で亡くなった妻の遺影とともに懇談に臨んだ矢野さんに、陛下は「おさみしさもいかばかりかとお察しします」、皇后さまは「奥様のお姿も見せていただきました。お体を大切に」といたわられた。矢野さんは「また頑張ろうと思えるようになった」と、稲作や林業の仕事を再開した。

　両陛下は昨年１１月以降、オンラインで各地の施設や被災地を視察されている。オンラインでもマスクを着用される両陛下。モニター越しで表情が見えづらい中、強い印象を与えているのが目線だ。「医療現場の者を慈しむ目だった」（本間之夫・日本赤十字社医療セ

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