モデルナ製「１２歳から」　ワクチン…対象拡大　米で申請

　【ワシントン＝船越翔】米バイオ企業モデルナは１０日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可の対象を、１２歳以上に拡大するよう米食品医薬品局（ＦＤＡ）に申請したと発表した。現状は１８歳以上が対象。ほかの国に対しても許可を求めていくという。

　同社は米国内の１２～１７歳約３７００人が参加した臨床試験で、１００％の有効性を確認したと説明している。米政府は若者の接種拡大を図っており、ＦＤＡは先月１０日、米ファイザー製の緊急使用許可の対象年齢を１６歳以上から１２歳以上に引き下げた。

　一方、米ジョンソン・エンド・ジョンソン（Ｊ＆Ｊ）は１０日、２～８度の冷蔵保管によって同社製ワクチンの効果が持続する期間を、これまでの「３か月」から「４か月半」に延長すると発表した。ＦＤＡが承認したとしている。Ｊ＆Ｊ製は投与後に複数の人が血栓症となり、接種が一時中断されたことなどから、各州に残る未使用分が今月中に期限切れを迎え、廃棄処分となる可能性が懸念されていた。

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