［からだの質問箱］湿疹で薬の長期使用　不安

　腕の内側の湿疹が、 自家感作性（じかかんさせい） 皮膚炎と診断されました。抗ヒスタミン薬の服用とステロイド外用薬、悪化するとステロイド薬の内服の繰り返しで１０年以上経過しました。このような薬の長期使用に問題はないですか。（５９歳女性）

　自家感作性皮膚炎は、炎症が強くジクジクしたような湿疹病変を発端に、元の部位とは別の部位にも小さな湿疹（ 撒布（さんぷ） 疹）が多発してくる状態です。

　湿疹病変は、最大こぶし大のほぼ丸形をした貨幣状湿疹（昔の貨幣を思わせる暗褐色です）や、強いかぶれなどで生じます。

　貨幣状湿疹は、皮膚の乾燥や金属アレルギー、病巣感染（へんとうが腫れやすい、歯の根元に感染症があるなど）で生じるとされています。強いかぶれの原因は主に、毛染め成分のパラフェニレンジアミン、漆、サクラソウや、ニッケルに代表される金属

続きを読む