２児熱中症死で車内実験、５分で１０度上昇…「窓開けもほぼ意味なし」

　神奈川県厚木市で車内に放置された幼いきょうだいが死亡した事件では、熱中症の危険性が改めて浮き彫りとなった。実験結果をもとに、ＪＡＦ（日本自動車連盟、東京都）は「夏場はわずかな時間で車内は高温となる。短時間でも人を残すのは危険」と指摘する。パチンコ業界は、駐車場や店内での注意喚起に取り組む。（川崎大輝）

現場となった公園駐車場で手を合わせる男性（４日、厚木市で）

　事件は７月２９日に発生。市内駐車場で車内に放置されたきょうだいは救急搬送後、いずれも熱中症が原因で死亡した。この日、隣接する海老名市では最高気温３３・１度を記録し、車内は高温になっていたとみられる。

　ＪＡＦが気温３５度の条件下で「白い車体」で実施した実験では、エンジンを切って窓を閉めた状態ではわずか５分で１０度上昇し、３０分後に車内の温度は４５度に迫り、２時間後に５０度を超えた。窓を３センチ開けても３０分後には４０度近くに達していた。ＪＡＦの担当者は「窓を開け

続きを読む