がん患者会　心を癒やす＜３＞歌・踊りで痛み和らげる

音楽に合わせて体を動かす参加者たち（富山県砺波市の善行寺で）

　音楽の力で、ストレスや痛みを緩和する。そんな音楽療法でがん患者らを支援するのが、富山県砺波市で活動する「暮らし 音（おん） 」だ。代表で、同市立砺波総合病院でがんを専門とする看護師として働く山田裕子さん（５４）は定期的に開くイベント「ちゃいむ」について、「みんなと響き合う場」と表現する。がんなど病気の知識を学び、経験を語り合う時間もある。

　６月下旬、同市内の「善行寺」で行われた回には、３０人ほどが参加。明治期の唱歌「夏は来ぬ」、古関裕而作曲の「高原列車は行く」、大ヒットした結婚ソング「てんとう虫のサンバ」、ＡＢＢＡの名曲「ダンシング・クイーン」の４曲を楽しんだ。一緒に歌ったほか、音楽に合わせて楽器をならしたり、スカーフを持って踊ったりした。

　市内にある別の寺で住職を務める土屋 廣暎（こうえい） さん（７５）は、「選曲もいい。童心にかえることができる」

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