防弾チョッキの素材で噴石対策した祈祷所に逃げ込む…御嶽山で登山者参加型の避難訓練

　長野県木曽町は８月２６日、御嶽山（３０６７メートル）の山頂部に設けたシェルター（避難 壕（ごう） ）などを使った登山者参加型の避難訓練を行った。初めて実施した昨年と同様、死者・行方不明者６３人を出した２０１４年９月の噴火災害と同規模の噴火を想定した。今回は山頂・剣ヶ峰の御嶽神社頂上奥社 祈祷（きとう） 所も使用し、神社職員の誘導で登山者が次々に逃げ込んだ。

訓練で山頂・剣ヶ峰の祈祷所内に避難した登山者（２６日）

　祈祷所は噴火で被災し、再建の際、防弾チョッキに使われるアラミド繊維で噴石対策が施された。町地域防災計画で避難促進施設に定めているが、毎年９月３日の閉山祭後、無人となるため９月中旬だった昨年の訓練では使われなかった。

　午後０時２５分、防災無線のスピーカーからサイレンが鳴り響くと、祈祷所の外に出た神社職員が「こちらへ避難してください」と声をかけ、登山者１１人が逃げ込んだ。ほかに、山頂直下のコンクリート製や鋼製

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