児童虐待　最多２１万９１７０件…昨年度　面前ＤＶ・暴言６割　

　全国の児童相談所（児相）が２０２２年度に対応した１８歳未満の子どもへの虐待件数は、２１万９１７０件（速報値）だったことが７日、こども家庭庁の集計でわかった。前年度から１万１５１０件増え、３２年連続で過去最多を更新した。警察から児相への連絡が増え、全体の件数を押し上げた。

　類型別では、子どもの前で親が家族に暴力をふるう「面前ＤＶ」や暴言を吐くなどの「心理的虐待」が最多で、５９・１％を占めた。「身体的虐待」が２３・６％、「ネグレクト（育児放棄）」が１６・２％だった。

　児相への相談経路は、「警察等」が５１・５％と最も多く、「近隣・知人」が１１％、「家族・親戚」が８・４％で続いた。

　来年４月施行の改正児童福祉法では、子育て世帯を包括的に支援する「こども家庭センター」の設置が市町村の努力義務となる。こども家庭庁は、専門知識を持つ職員が妊娠期から子育てに不安を抱える親の対応にあたることで、虐待の予防や潜在リスクの発

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