児童虐待　３２年連続最多…昨年度、２１万９１７０件　２１年　度虐待死７４人　

　全国の児童相談所（児相）が２０２２年度に対応した児童虐待件数は２１万９１７０件（速報値）に上り、３２年連続で過去最多を更新したことが７日、こども家庭庁のまとめでわかった。一方、２１年度に虐待死した子どもは７４人。最近は親の交際相手が加害者になる事例が目立ち、同庁の専門委員会は面談の徹底を求めた。

　２２年度の１８歳未満の子どもへの虐待件数は、前年度から１万１５１０件増えた。通報で駆けつけた警察官が児相に連絡するケースが増え、相談経路は「警察等」が最多の５１・５％で半数以上を占めた。

　類型別では、子どもの前で親が家族に暴力をふるう「面前ＤＶ」などの心理的虐待が、５９・１％で最も多かった。身体的虐待は２３・６％、ネグレクト（育児放棄）は１６・２％だった。

　一方、２１年度に虐待で死亡した１８歳未満の子どもは前年度から３人減って７４人。心中以外の５０人の死亡時の年齢は、０歳が２４人で４８％を占めた。虐待死事案を検

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