粉ミルク　７０度以上で調乳を…無菌と限らず　敗血症招く恐れも

　内閣府の食品安全委員会は、粉ミルクを乳幼児に飲ませる際、直前に７０度以上の湯で調乳するよう、呼びかけている。粉ミルクは無菌とは限らず、細菌により敗血症などを引き起こす可能性があるという。

　同委員会によると、自然界に存在する細菌「クロノバクター・サカザキ」は健康な人ではリスクが少ないものの乳幼児が感染すると、敗血症などを発症し、死亡したり、後遺症が残ったりする例がある。

　米国では、２０２１年９月～２２年１月に乳児４人が感染し、２人が死亡。粉ミルクの調乳過程で菌が混入した可能性があるという。国内でも感染経路は不明なものの感染事例がある。

　クロノバクター・サカザキは、開封後や調乳時にも混入することが想定される。そのため殺菌できる７０度以上で調乳することが大切だ。また、調乳後２時間以上経過したものは廃棄する。

　同委員会は「７０度以上で調乳すると、栄養が失われるのではないかと不安に思う人もいるかもしれないが、その心配はない。赤ちゃんのためにも、ぬるま湯

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