男性の育休　何回取れる？…２０２２年度の取得率は１７％にとどまる

　ゼミ生 　姉が出産しました。初めての子育てで不安も多く、義兄は、育児休業（育休）を取ってサポートするそうです。男性の育休は、どのくらい認められているのでしょうか。

　教授 　育休は男女を問わず、育児・介護休業法で定められた権利です。昨年１０月、子どもが１歳になるまでに原則１回しか取ることができなかった制度が見直され、分割して２回取得できるようになりました。保育園に入れない場合は、最長で２歳まで取得できます。

　「産後パパ育休」と呼ばれる男性向けの出生時育児休業も同月、新設されました。子どもが生まれて８週間以内に、最長４週間取得できます。２回に分割することも可能です。男性は最大で４回、「育休」を取得できるのです。

　ゼミ生 　長く休むと収入がなくなるのではありませんか？

　教授 　勤め先から給料をもらえない代わりに、国から給付金が出ます。雇用保険制度で、育休の場合、最初の半年は休業前の賃金の６７％、それ以降も５０％を支給されます。産後パパ育休の給付金も、休業前の賃金の６７％まで認められています。さらに政府は２０２５年度、８割程度に引き上げる方針です。休業中は社会保険料が免除され、実

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