臓器あっせん事件公判　弁護側　海外移植「悪といえない」…理事長再び無罪主張　

　ＮＰＯ法人「難病患者支援の会」（東京）による海外での臓器あっせん事件で、臓器移植法違反（無許可あっせん）に問われたＮＰＯ理事長の菊池 仁達（ひろみち） 被告（６３）らの第２回公判が１２日、東京地裁（馬場嘉郎裁判長）であった。ＮＰＯの活動が違法なあっせんにあたるかどうかが争点の公判。菊池被告は被告人質問で「海外での移植は臓器移植法の対象外と理解していた」と改めて無罪を主張した。

被告人質問で、弁護人の質問に答える菊池仁達被告（左）＝イラスト・構成　秋山史朗

　起訴状などでは、菊池被告は２０２１年１月～昨年７月、厚生労働相から臓器あっせん業の許可を得ずに、肝硬変を患う４０歳代男性と腎不全の５０歳代男性にそれぞれベラルーシでの移植を勧め、移植費用などとして計５１５０万円をＮＰＯの口座に振り込ませ、同国の病院で移植手術を受けさせたとしている。４０歳代の男性は移植手術後に死亡した。

　検察側は６月の初公判で冒頭陳述を行い、菊池

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