「南米のピカソ」ボテロ氏死去、あらゆる対象をふくよかに描く作風で人気

京都市で昨年開かれたボテロ展の様子

　南米コロンビア紙ティエンポによると、あらゆる対象をふくよかに描く独特の作風で「南米のピカソ」と呼ばれた同国出身の芸術家フェルナンド・ボテロ氏が１５日、モナコの自宅で死去した。９１歳だった。晩年に肺炎を患っていた。

フェルナンド・ボテロ氏＝ＡＰ

　コロンビア中部メデジン生まれ。１９５２年に２０歳で渡欧した後、米ニューヨークに移住した。レオナルド・ダ・ビンチの「モナ・リザ」を題材にした「１２歳のモナ・リザ」が６３年にニューヨーク近代美術館で展示され、一躍有名となった。絵画や彫刻を数多く発表し、世界各地で人気を集めた。

　日本では、埼玉県立近代美術館など各地の美術館にある動物や女性像の屋外彫刻で親しまれた。昨年は生誕９０年記念の回顧展が東京、名古屋、京都を巡回した。（リオデジャネイロ支局　大月美佳）

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