元さくら銀頭取　末松謙一氏死去…９７歳

　さくら銀行（現三井住友銀行）の元頭取で、三井住友銀行名誉顧問の末松謙一（すえまつ・けんいち）氏が１４日、老衰のため死去した。９７歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は長男、謙治さん。故人の意向を尊重し、お別れの会は予定されていない。

　末松氏は大阪府出身。１９４８年に東京大経済学部を卒業後、帝国銀行（後の三井銀行）に入行した。

　８８年に三井銀行の社長に就任後、旧太陽神戸銀行との合併を主導し、９０年に発足した太陽神戸三井銀行（後のさくら銀行）の初代頭取に就いた。バブル経済が崩壊した後の厳しいかじ取りを担いながら行内融和に努めた。頭取を退任した後も、旧住友銀行との合併による三井住友銀行の発足を後押しした。

　１９９４～９８年には経団連副会長も務めた。

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