紅麹サプリの「未知の成分」はプベルル酸か、毒性「非常に高い」…インサイダー取引「なかったと信じている」

　小林製薬（大阪市）の小林章浩社長は２９日、「 紅麹（べにこうじ） 」成分入りのサプリメントを摂取した人に健康被害が確認された問題で記者会見を開き、新たに１人が亡くなったことを明らかにした。厚生労働省は同日、健康被害が出たサプリ「紅麹コレステヘルプ」に、天然化合物の一種「プベルル酸」が含まれていたとの見解を示した。

記者会見に臨む小林製薬の小林章浩社長（右）ら（２９日午後、大阪市北区で）＝枡田直也撮影

　小林社長がこの問題で記者会見するのは２２日に続いて２回目で、死亡者が確認されて以降、初めてだ。冒頭、「深刻な社会問題を招き、改めて深くおわびを申し上げる」と陳謝した。

　同社は、健康被害につながった可能性が高い「未知の成分」がプベルル酸であると２５日にほぼ特定し、厚労省に報告したことを明らかにした。同社に保管されていた過去３年分のサプリを提供している。プベルル酸は青カビから発生し、毒性が非常に高いという。

続きを読む