がんと闘う会社経営者、大学院を首席修了…「中小企業にエールを」博士課程へ

　栃木県小山市の会社経営者・早坂秀樹さん（５８）が、血液がんの一種「多発性骨髄腫」の治療を続けながら、今春、作新学院大大学院経営学研究科の修士課程を首席で修了した。発病を機に一念発起して大学院に入り、持続可能な企業経営をテーマに研究を続けた。今後は博士課程に進む予定で、「がん患者や中小企業経営者にエールを送りたい」と意欲を燃やしている。（八幡大輝）

闘病しながら取り組んだ修士論文について説明する早坂さん（１５日、栃木県小山市犬塚のエマールで）

　早坂さんは、１９９９年に同市で人材サービス会社「エマール」を創業。苦労を重ねながらも、従業員約１０００人を抱える企業グループに育て上げた。余暇には格闘技で体を動かし、充実した生活を送っていた。

　異変を感じ始めたのは２０１９年夏頃。夕方になるとひどい疲れを

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