［医療ルネサンス］シリーズ薬　オーバードース＜４＞薬局で積極的に声かけ

購入客に市販薬の説明をする薬剤師の女性（２月下旬、東京都内で）＝鷹見安浩撮影、画像の一部を修整しています

　大人のご利用で間違いないですか――。２月下旬、若者らが行き交う東京２３区内の街角にある薬局チェーン「クオール薬局」の店舗。薬剤師の女性（３６）が、風邪薬など市販薬の購入に訪れた客に問いかけた。

　薬を過剰摂取する「オーバードーズ」（ＯＤ）の問題は、１０代を中心に広がるが、大人が買って若者に転売するケースがある。会計カウンターには「『適正な使用以外の目的での医薬品等の購入』をお断りします」と書かれたポスターが貼られている。

　市販薬の乱用防止には、販売側の対策強化が欠かせない。現行ルールでは、乱用の恐れのある市販薬として、依存性のある６種類の成分を含むものが国から指定されている。薬局が中高生に対し、これらを販売する場合、氏名や年齢の確認が義務づけられている。複数個を購入しようとする人には理由を尋ねる。

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