しっとり大豆牛そぼろ…亜鉛がとれるお手軽な常備菜

　こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

　今回も前回に引き続き亜鉛を含むレシピのご紹介です。高齢者は亜鉛が不足しがちで、味覚障害などさまざまな問題が起こります。

　亜鉛は動物性食品に多く含まれます。比較的手に入りやすい動物性食品として、牛肉などの肉類、イワシやサバ、カツオなどの青魚、二枚貝のアサリやホタテ、プロセスチーズが挙げられます。

　これらの食品が不足するのはなぜなのでしょうか。「独居や、夫婦２人暮らしになり、買い物で生鮮食品を購入する頻度が減っている」「体力や気力、認知機能の低下で、手の込んだ料理をつくることが難しくなっている」「 口腔(こうくう) 機能の低下で、加熱した肉、魚、貝類などが食べにくくなっている」など、高齢者が亜鉛不足におちいりがちなさまざまな要因が隠れている場合があります。

　今回のレシピでは、牛と豚の合いびき肉を使っています。その理由として、肉の中でも「濃い赤い色」のものに亜鉛が多く含まれるからです。「牛肉＞豚肉＞鶏肉」といった順番です。

　ひき肉だけでももちろんおいしくできますが、蒸し大豆を加えるこ

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