［スキャナー］韓国病院支援　ドナー増…脳死可能性通報義務　移植への調整役派遣

　韓国臓器組織寄贈院（ＫＯＤＡ）の 李三悦（イサムヨル） 院長は読売新聞のインタビューで、脳死下の臓器提供を支えるシステムが整備されていることを強調した。脳死の可能性がある患者の情報をあっせん機関に通報する制度と、通報した医療機関への手厚い支援が、提供件数の増加につながっている。日本にはない取り組みだ。（医療部　余門知里、科学部　清水誠勝、鬼頭朋子）

　５月下旬、韓国・ソウル市中心部にあるＫＯＤＡが運営する検査センターでは、スタッフが真剣な表情で顕微鏡をのぞいていた。

　センターには２０１４年の稼働以来、脳死判定を行う全国の医療機関から、臓器提供者（ドナー）候補の血液が届く。感染症の有無などドナーに適しているかを確認する検査を２４時間体制で実施する。常時、検査を行える医療機関は限られている。センターによる迅速な検査が、スムーズな臓器提供を支えている。

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