食塩摂取量増でアトピーリスク上昇　ＵＫ　Ｂｉｏｂａｎｋ登録者２１万５，０００例超で検討

　米・Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ　ｏｆ　ＣａｌｉｆｏｒｎｉａのＢｒｅｎｄａ　Ｍ．Ｃｈｉａｎｇ氏らは、ＵＫ　Ｂｉｏｂａｎｋに登録された成人２１万５，８３２例を対象に食塩摂取量とアトピー性皮膚炎（ＡＤ）との関連を検討する大規模横断コホート研究を実施。その結果、尿中ナトリウム排泄量の増加は、ＡＤの発症および重症化リスクの有意な上昇と関連 したとＪＡＭＡ　Ｄｅｒｍａｔｏｌ（ ２０２４年６月５日オンライン版 ）に報告した。（関連記事「 １週間の減塩食は降圧薬に匹敵 」）

(C)Adobe Stock　※画像はイメージです

　これまでの研究で、食事がＡＤの発症と持続に関与している可能性が指摘されている。また、皮膚におけるナトリウムの貯留量とＡＤを含む自己免疫疾患や慢性炎症性疾患との関連も示唆されるが、未解明な部分が多い。そこでＣｈｉａｎｇ氏らは、食塩摂取量とＡＤとの関連を検討するため今回の研究を実施した。

　対象は、英国の人口ベースコホート研究ＵＫ　Ｂｉｏｂａｎｋに登録された３７～７３歳の成人

続きを読む