精子提供で生まれた子、７割「親を知りたい」　成育環境で捉え方に違い

　ベルギーでは、夫以外の第三者の精子提供による人工授精（非配偶者間人工授精：ＡＩＤ） は主に匿名で行われており、日本と同様にＡＩＤで生まれた子の「出自を知る権利」を保障する法整備には至っていない。ベルギー・Ｖｒｉｊｅ　Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｅｉｔ　ＢｒｕｓｓｅｌのＰｈｙｌｉｎｅ　Ｃａｓｔｅｅｌｓ氏らは、ＡＩＤで生まれたことを認識している成人男女２０３人を対象に全国オンライン調査を含む横断研究を実施。その結果、全体の約７割が精子提供者（ドナー）を特定できる情報を得ることに関心を示し、特に異性愛者の両親に育てられた場合はドナーへの関心が高かった とＨｕｍ　Ｒｅｐｒｏｄ（ ２０２４年７月１５日オンライン版 ）に発表した。

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　ベルギーでは１９７０年に初の精子バンクが設立された。人工授精は当初、異性同士のカップルの不妊治療に対応するものだったが、１９８０年以降は独身女性やレズビアンカップル（同性婚は２００３年に認められている）にも支援を広げた。２００７年に生殖補助医療と胚・配偶子の扱いに関する法律が制定され、匿名のドナーと非匿名のド

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