9月も油断できない紫外線　日焼け止めのＰＡやＳＰＦって何？…川辺でＢＢＱを楽しんだ３０歳代男性の顛末

　皮膚は体調のバロメーターとも言われています。すこやかなお肌であることは、健康の証しとも言えます。このコラムでは、さまざまなお肌のトラブルを取り上げ、対処法をお伝えします。

　「皮膚科を受診する患者さんは冬が多いでしょう」と言われたことがあります。冬は肌が乾燥するイメージがあるからだと思いますが、実は、夏の方が肌トラブルは多いのです。夏は紫外線が強くて、暑くて汗をかきます。虫も雑草も多い。これらすべてが肌トラブルの原因となります。夏のイメージが強い紫外線ですが、減り始めるのは１０月頃で、９月はまだ油断できません。

　この時期、クリニックにいらっしゃる患者さんには、日焼けによる皮膚トラブルが多くみられます。「日焼けくらいで受診？」と思われるかもしれませんが、肌が真っ赤に腫れ上がったり、痛くて夜も眠れないと訴えたりする患者さんは少なくありません。

　３０歳代の男性は、全身の肌が日焼けで赤くなり、さらに右脚の膝から下がパンパンに腫れたと訴えて、私のところにやってきました。熱を持って痛くて歩けないと訴え、脚を引きずっていました。

続きを読む