脳梗塞や大腸がん　発症リスクが上がる飲酒量は？…厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」

　厚生労働省は今年２月、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」（指針）をまとめました。飲み方によってがんや脳卒中などの病気の発症リスクを高める恐れがあることを理解し、不適切な飲酒を減らす狙いがあります。お酒を飲む時は、純アルコール量を把握するよう勧めています。（加納昭彦）

　お酒に含まれるアルコールは、血液を通じて全身を巡ります。アルコールは、様々な健康への悪影響が指摘されています。急激に多量を摂取すれば、急性アルコール中毒になる恐れがあります。長期にわたって大量に飲み続ければ、がんなどの病気の発症リスクが高まります。

　４月にスタートした国民の健康作り計画「健康日本２１（第３次）」では、生活習慣病のリスクを高める１日当たりの飲酒量を、純アルコール量に換算して男性４０グラム以上、女性２０グラム以上と定めています。

　純アルコール量は、お酒の量とアルコール度数、比重から算出されます。例えば、アルコール度数５％のビール５００ミリ・リットルの場合、純アルコール量は２０グラムになります。

　リスクのある飲酒習慣のある人は、男性で１５％、女性で９％に上り、計画で

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