妊娠して焦る女子高生　初めての性交渉で「できる」ことも…夏休み明けに悩まないよう親がしておきたい「約束」

　夏休みに女子高校生が「妊娠してしまった」と泣きながら私の外来にやってきました。こうしたケースは珍しくなく、例年、これからの時期に増える傾向があります。今回は、万一の時にどう対応すればよいか考えたいと思います。

　うちの子はまだ彼氏はいなそうだし、派手じゃないし、そういう話は関係ないわ――と思っている親御さんは多いと思います。ただ、お相手なんて、いつできるか分かりませんし、初めての彼氏と最初の性交渉で妊娠してしまうこともあるのです。

　確かに、そうしたケースは確率が高いわけではありません。ただ、生理が始まっていれば排卵もしているので、妊娠する可能性は十分にあります。

　もし妊娠してしまったらどうするか。もちろん産み育てるという選択肢はあります。ただ、自分で育てられないという場合は、特別養子縁組制度を活用する方法があります。また、妊娠が判明した週数にもよりますが、人工妊娠中絶という手段もあります。

　人工妊娠中絶は、早い時期の方が母胎への負担は少なくて済みます。費用は、検査代を含めて１０万円前後。公的医療保険の対象にはなら

続きを読む