秋の味覚の「ナシ」　水分ばかりのイメージだけど、栄養はあるの？…煮込みレシピを紹介

　こんにちは。管理栄養士の山口真弓です。今回は、秋の味覚の一つであるナシをテーマにしたいと思います。「日本なし」（ナシ）は、長十郎や幸水、豊水、二十世紀など、様々な種類があります。品種にもよりますが、１１月くらいまで味わうことができます。一口かじると、シャリっと音がして水分が口いっぱいに広がりますが、成分の８８％は水分です。ナシに栄養はあるのでしょうか。

　日本なしには、「アスパラギン酸」や「ソルビトール」などが含まれています。

　アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、新陳代謝を促し、疲労を回復させる効果があります。一方、ソルビトールには、便を軟らかくする働きがあります。

　ナシには独特のシャリシャリとした食感があります。これを作っている「 石(せき) 細胞」には、腸の 蠕動(ぜんどう) 運動を促して便通を良くする効果があります。ナシは水分を多く含んでいることもあり、便秘改善効果が期待できます。

　風邪っぽい時は、すりおろしてジュースにしたり、ホットドリンクにしたりするのもおすすめです。ソルビトールにはせき止めや、喉の炎症を抑える作用があるとされています。

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