［あすへの考］【医療界の壁を破る】救急医療　エビデンスが命…医師・科学者　長谷川耕平氏　４６　

　日本の医療界には様々な「壁」がある。コロナ禍では発熱患者が急増する中、「感染症は専門外」と言い、診療を拒む医師もいた。医師の専門分化がもたらした弊害だ。

横浜港のそばにある３代続く医院の長男として育った。尊敬する父の後を追い、医師を志した。「世界各国とつながる横浜は自分の原点の場所。日本発のエビデンスを世界に示し、医療を良くするために力を尽くしたい」（横浜市で）＝鈴木竜三撮影

　臨床と研究の間にも壁はある。大学病院の勤務医は長時間の診療に追われ、より良い治療法を探るための研究まで行えているとは言い難い。

はせがわ・こうへい　横浜市出身。慶応大総合政策学部を卒業後、東海大医学部に入り直し、同大卒。後に渡米し、ハーバード大医学部救急医学分野での研修を経て米国救急専門医に。昨年１０月、同大教授に就任。仏製薬大手「サノフィパスツール」でワクチン開発戦略にも携わる

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