［知りたい！介護保険］介護休業　気をつけたい過ごし方…制度本来の目的は？

　「介護しながら、仕事を続けられるだろうか」「休んだら職場に迷惑をかけるのでは」――。

　年齢を重ねる親の姿を見て、「介護が必要になったらどうしよう」と、意識し始めた中高年の人は少なくないでしょう。その時に慌てないよう、利用できる支援制度があることを知ることが大切です。

　育児・介護休業法で、企業には、親など家族を介護する社員が安心して働き続けられるように両立支援制度を設けることが義務付けられています。代表的なのが介護休業です。

　例えば、親が脳 梗塞（こうそく） を発症して入院し、腕や脚にまひが残った状態で退院したとします。自宅で入浴や食事の支度、掃除などができず、介助や支援が必要な場合、訪問介護サービスを利用する必要が出てきます。つえや車いす、電動式ベッドといった福祉用具の使用も考えられるでしょう。

　こうした状況に直面し、親の介護生活をどう支えていくか、ケアマネジャーらと相談しながら準備を進めるために、介護休業を活用します。

　介護休業は、介護の必要な家族１人につき９３日まで取得できます。１回にまとめて取ることもできますが、３回まで分

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