１８年ぶりに保育士として働く４０歳女性　復職を決めた理由は？…有資格者で現場に立つのは４割

　保育現場で人手が不足する中、資格を持ちながら保育所などで働いていない「潜在保育士」の就職を国や自治体が後押ししている。潜在保育士は有資格者の約６割に上り、復職支援は人材確保のカギになると期待されている。勤務時間の配慮などの働きやすい環境作りや待遇改善が欠かせない。（三浦ちひろ）

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　「滑り台は順番に滑ろうね」。２０２４年の１１月下旬、前橋市の認定こども園「ＳｕｒｕＳｕ上陽こども園」の園庭で、保育士の 安里（あさと） 絵理子さん（４０）が、園児たちに笑顔で声をかけた。同年７月、１８年ぶりに復職し、「毎日が充実している」と言う。

　大学で幼児教育を学び、保育士と幼稚園教諭の資格を取得し、卒業後、幼稚園に就職した。だが、体調を崩し、１年もたたずに退職。結婚して長女（５）が生まれ、専業主婦をしていた。

　復職をサポートしてくれたのは、「ぐんま保育士就職支援センター」（前橋市）だ。偶然、チラシを見つけ、再び子どもたちと関わりたいと思い立って連絡

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