脳腫瘍の手術で左下の視野失い「歩きスマホの人、怖い」　２度の血液がんで体力低下　「生きているだけで幸せ」

　元ＩＴベンチャー社長で横浜市内に住む高山 知朗(のりあき) さん（５３）は、脳腫瘍と２度にわたる血液がんの治療後、さらに大腸がん、肺がんと計五つものがんを経験しています。長期にわたるがん闘病や、「がん家系」だという家族の経験を通し、がん医療について思うことなどを聞きました。（聞き手・藤田勝）

急性骨髄性白血病での臍帯血移植のため、まず自分の血液成分を殺す抗がん剤投与を始めるころ

――３度もがんを乗り越えたのに、さらに大腸がん、肺がんと続き、どんな気持ちでしたか。

　血液がんのつらい治療を経験してしまうと、大腸がんと肺がんは正直、余裕でした（笑）。

　大腸がんは２週間ぐらいの手術入院で終わって、肺がんにいたっては入院して３日後に手術し、その５日後には退院して普通の生活に戻りました。大腸がんは開腹しない 腹腔(ふくくう) 鏡手術、肺がんは開胸しない胸腔鏡手術だったので、傷も小さく、治りも早かったです。

――それぞれ、どのように見つかりましたか？

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