肥満症患者の９割が「肥満は自己責任」　医師、一般生活者にも根強いオベシティ・スティグマ

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　肥満のある人は世界に約２５億人、日本におよそ２，８００万人いると推定されている。肥満には複合的な要因があり、生活習慣のみが原因ではないが、「肥満は自己責任」などのスティグマが存在している。日本イーライリリー株式会社と田辺三菱製薬株式会社は本日（２月２８日）、東京都内でメディアセミナーを開催し、肥満症当事者の抱える課題を知るために実施した意識調査の結果を発表した。調査を監修した琉球大学大学院医学研究科内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座（第二内科）教授の益崎裕章氏は「肥満の要因は自己管理能力の欠如にあるという偏見や差別（オベシティ・スティグマ）が存在し、オベシティ・スティグマは医療現場や肥満症患者本人の中にも高い割合で存在していることが分かった。医師の６割、一般生活者の７割、肥満症患者の９割が『肥満は自己責任』と考えていた」と報告した。

　益崎氏はまず、２０００年に日本肥満学会が提唱した肥満症の概念を紹介。世界保健機関（ＷＨＯ）では、ＢＭＩ３０以上を肥満と定義しているが、日本人を含む東アジア人では皮下脂

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