［医療ルネサンス］アルコールのリスク＜３＞依存症で認知機能低下

白坂さん（左）に断酒が続けられていることを報告する男性

　アルコール依存症特有の脳の 萎縮（いしゅく） があります――。

　３年前、記憶力の低下が心配になり、病院を受診した札幌市の男性（７７）は、脳の画像検査の結果に衝撃を受けた。

　男性は若い頃から晩酌でウイスキーを１瓶空けるほど酒に強かった。ただ、晩酌以外は一滴も飲まず、仕事に影響はなかった。定年退職後も晩酌の習慣は続き、酒量も変わらなかった。

　記憶力が気になりだしたのは５、６年前。人の名前がなかなか出てこない。同じ頃に始めたタクシー運転手のアルバイトでは、道や地名が覚えられず困った。

　妻の勧めもあり、２０２１年１２月、近くの「もの忘れ外来」を受診し、飲酒の影響を指摘された。さらに詳しい検査が必要となり、手稲渓仁

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