［医療ルネサンス］ＣＯＰＤの治療＜２＞呼吸リハビリで体力維持

自転車こぎの運動に励む長野さん（左）と理学療法士の池内さん（北九州市で）

　慢性 閉塞（へいそく） 性肺疾患（ＣＯＰＤ）の症状が進むと、少し動いただけでも呼吸が苦しく、活動量が落ちる。体を動かさなくなることで筋肉が衰え、ますます活動量が低下する。こうした悪循環を断ち切るためにも、有酸素運動や筋力トレーニングによる運動療法を中心にした呼吸リハビリテーションが重要となる。

　福岡県 香春（かわら） 町の会社員、長野隆さん（７７）は２０２１年９月、肺がんと同時にＣＯＰＤと診断された。北九州市内の病院で肺がんの手術を受け、抗がん剤や免疫チェックポイント阻害薬で治療を始めたが、２年ほど後には副作用で間質性肺炎も発病した。頻繁に息苦しさを覚えるようになり、２４年６月には普段とは違う 倦怠（けんたい） 感に悩まされた。ＣＯＰＤが急激に悪化していることがわかり入院した。

　２８歳まで実業団の野球チームの投手だった長野さん。体力に自

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