大腸がん検診　内視鏡と便潜血検査　最初に受けるならどっち？…国立がん研究センターがガイドライン改訂

　部位別で新たに診断される人が最多の大腸がん。検診に関するガイドラインが昨年１１月に改訂され、多くの自治体などが行う便潜血検査の有効性の高さが確かめられました。専門家は早期発見のために検診を受けるように呼びかけています。（安藤奈々）

　大腸がんは２０２０年時点で年約１５万人が新たに診断されています。部位別では、男女ともに２位ですが、合わせると最多になります。喫煙や飲酒、肥満は発症リスクを高めます。

　早期に見つかれば、完治できる可能性が高いです。ただ初期のうちは、ほぼ無症状で、気付かないうちに進行する場合があります。

　検診は早期にがんを発見する手段です。自治体や企業は主に、便への血の混入を調べる便潜血検査を最初に行っています。がんの部位からの出血を調べます。

　便潜血検査では、本人がキットの棒で、便の表面をこすり、便を２日分採取します。便に血が混じる陽性の判定が出た場合、医療機関で精密検査を受けます。精密検査では一般に、肛門から内視鏡を挿入して腸内を調べる内視鏡検査が行われています。がんが見つかった際の治療法には手術、薬物治療などがあります。

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