臓器提供円滑化へ院内コーディネーター認定制度を導入方針…医療機関で家族から同意

　厚生労働省は、医療機関で臓器提供の準備などを担う「院内コーディネーター」の認定制度を導入する方針を固めた。臓器提供に関する患者家族からの同意取得などの役割について、臓器あっせん機関の日本臓器移植ネットワーク（ＪＯＴ）から移し、臓器提供を手がける全国各地の医療機関で担えるようにする。研修を通じて一定以上の技量を確保し、臓器提供の手続きの円滑化を目指す。

　厚労省は１１日午後に開く厚生科学審議会臓器移植委員会で方針案を提示する。

　臓器提供は、脳の病気や事故による頭部損傷で、脳全体の機能が失われた脳死の患者から行われる。脳死が疑われる場合、医師らは家族に臓器提供の選択肢を示し、同意を得られれば脳死判定などを進める。

　これまで、ＪＯＴが医療機関から患者に関する情報の提供を受け、コーディネーターを派遣。家族に臓器提供の説明や、臓器摘出手術への同意取得などを担ってきた。近年、臓器提供が増える一方、ＪＯＴのコーディネー

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