［医療ルネサンス］プレコンセプションケア＜３＞持病ある女性の妊娠支援

「自分の難病をマイナスに捉えないでいようと思えた」という女性（左）と夫（千葉県内で）

　千葉県に住む大学職員の女性（４０）は、大学生だった２１歳の時、指定難病「全身性エリテマトーデス（ＳＬＥ）」と診断された。細菌やウイルスなどから体を守る免疫が、自分の細胞や組織を攻撃して全身に炎症を引き起こし、発熱や関節炎など様々な症状が表れる。病状が良くなったり、悪くなったりを繰り返すのが特徴で、炎症を抑えて再発を防ぐために、女性はステロイド薬などを毎日服用している。

　ＳＬＥの発症は２０～３０歳代の女性に多い。妊娠や出産を考える時期に治療が重なり、思い悩む患者も少なくない。

　女性は昨年９月に結婚した。より現実的に妊娠を考えるようになり、１２月に千葉大病院のプレコンセプションケア外来を夫（４１）と一緒に受診した。この専門外来は、持病を抱える女性らを対象に、産婦人科医２人と助産師１人がカウンセリングを行う。妊娠前に正しい情報を提供し、持

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