［医療ルネサンス］万博が描く未来の医療＜４＞人間洗濯機　心まで快適に

　まるで宇宙船のコックピットのような浴槽に入ると上開きのハッチが閉じる。注水が始まり、足先から温水で満たされていった。

宇宙船のコックピットのような浴槽に入り、ミライ人間洗濯機を体験する記者

　大阪ヘルスケアパビリオンにある「ミライ人間洗濯機」。連日、一目見ようと人だかりができ、入浴体験の予約枠は会期末まで早くも埋まる人気ぶりだ。

　開発したのは、シャワーヘッド「ミラブル」で知られるメーカー「サイエンス」（大阪市）。きっかけは、会長の青山 恭明（やすあき） さん（６５）の三女の病気だった。アトピー性皮膚炎で悩まされ、小学校に入ってからは、いじめも受けた。

　「娘のように肌の病気を持つ人が体をこすらずに洗えるように」。２００８年、浴槽内に微細な泡を発生させる装置を発売した。大阪・関西万博の開催を知り、未来型の人間洗濯機を出展すると決意。心の中にあ

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