【岩手】１０万円給付率９９％超　全国平均上回る

　新型コロナウイルス対策として政府が国民に支給する一律１０万円の「特別定額給付金」に関し、県内の給付率が９９％を超え、対象者にほぼ行き渡ったことが、県のまとめでわかった。給付率は全国平均（９８・６％）を上回った。

県によると、県全体の給付率は８月２１日時点で９９・５％。市町村別にみると、平泉町と野田村では１００％に達した。世帯数の多い盛岡市でも、全１３万６８５３世帯のうち同日までに１３万５６５２世帯への給付が完了し、給付率は９９・１％となった。

　県内の給付手続きは５月中旬に本格化し、自治体職員らが申請書の発送や内容確認、振り込み、電話対応などに追われた。給付率を上げるため、自治体は様々な対策を取ってきた。

　全世帯への給付が完了した平泉町と野田村は、はがきや文書で申請を促したうえで、未申請の世帯を個別に訪問したり、介護福祉施設の協力を得たりして申請を働きかけた。

　郵送用の申請書作成などに時間がかかり、役場に「ほか（の自治体）はできているのに、なんでうちだけ遅いんだ」といった電話が寄せられた田野畑村も、給付率は９９・７％に達した。まだ３世帯に給付されていないが、居住実態がなく連絡が取れないか、申請資格を失っているかだという。村は「時間がかかった分、申請書をわかりやすく作成できたと思う。書き方についての問い合わせも少なく、受け付

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