菅氏、不妊治療の保険適用に意欲…岸田・石破両氏と自民総裁選討論会

　自民党総裁選（１４日投開票）に立候補した菅義偉官房長官（７１）は９日、党青年局・女性局主催の公開討論会で、不妊治療への保険適用を目指す考えを明らかにした。討論会には、岸田文雄政調会長（６３）と石破茂・元幹事長（６３）も出席し、党運営や憲法改正などを巡って論戦を交わした。

　党本部で開かれた討論会で、菅氏は少子化対策の必要性を強調し、「出産を希望する世帯を広く支援するため、不妊治療の保険適用を実現したい」と意欲を示した。不妊に悩む夫婦からは、治療費が高額で経済的な負担が重いとして、支援を求める声が出ていた。

　菅氏は、衆院選の比例選候補に適用する党の「７３歳定年制」に関して、「私は派閥解消、世襲制限などで自民党議員の世代などを多様化すべきだと訴えてきた。（定年制は）いいことだ」と維持する意向を示した。

　菅氏は憲法改正について、衆参両院の憲法審査会での議論活性化に向けて、「建設的な議論が行われる環境を作っていくことが極めて大事だ」と述べ、自らも環境作りに努力する考えを強調した。

　岸田氏は、医療や教育のオンライン化で都市と地方の格差を是正する「デジタル田園都市国家構想」を提唱し、「地方の活性化に向けて

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