学校歯科健診の結果に、一喜一憂する必要はない

子供たちの入学や進級に伴って、学校歯科健診が実施されます。

学校歯科健診では、主に、虫歯や歯肉炎（歯周炎）、口腔衛生状態、顎関節症、歯並び及び噛み合わせなどを診査します。

学校歯科健診は、口腔内を詳しく診査して、確定診断を下すことが目的ではありません。


学校歯科健診の主な目的は、
●子供の成長の状況を把握すること
●潜在する疾病を早期に発見して適切な処置を講ずること
●生涯の健康のための教育効果を高めること
などです。

実際の健診の現場は、時間的に余裕が無く、ライトの明かりも不十分で、一般的に座位で行うため、それほど詳しく診査できるわけではありません。

唯一の診査方法は、裸眼で行う視診だけです（探針の使用については賛否あります）

したがって、虫歯の見落としや、虫歯でない歯を虫歯と誤認することは珍しくありません。

虫歯が疑われる時には、黒として判定します。


実際、虫歯を正確に調べるには、視診のほかに、レントゲン診査や光学式う蝕検出装置などを併用する必要があります。

専用の設備が整った歯科医院での診査でさえ、虫歯の部位や大きさによっては、虫歯の存在を見落としてしまうことは起こりえます。

特に、不透明感の

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