新型コロナ　仮設病床応募目標下回る

９医療機関で２８９床　ピーク期「１４００床」困難に

　新型コロナウイルス感染のピーク時に向けた病床確保のために県が医療機関を対象に公募していた、プレハブなどで仮設する専用医療施設の病床について、１０月末の期限内に応募があったのは９医療機関で２８９床と、目安にしていた３２０床にとどかなかったことが、県関係者への取材でわかった。県は今回の公募により、すでに確保している病床と合わせて、感染ピーク期の「フェーズ４」で必要な１４００床を確保する計画だったが、困難な状況になっている。

　県がコロナ患者用に確保している病床は、９月中旬時点で１０９５床にとどまっていた。

　県は医療機関に増床を働きかけるなどして上積みを図っていたが「人口あたりの医師数が全国最下位の県で、１４００床の確保は厳しい」（県幹部）と判断。県が建設費などを負担して、駐車場など病院の外にプレハブの施設を仮設し、コロナ患者治療専用の医療施設を設けてくれる医療機関を公募することにした。

　県は県議会９月定例会で成立した補正予算で、建設費等約４１億円を計上。医療機関が増床して仮設施設に設置する分で約２００床、現在ある病床を仮設施設に移す分として約１２０床、計３２０床を目安に１０月１５日から公

続きを読む