コロナ禍　異例の戦い…選挙活動　オンライン前面

　【ワシントン＝船越翔】今回の大統領選では、新型コロナウイルスの感染拡大のため、トランプ、バイデン両陣営とも異例の選挙戦を強いられた。

　最初に影響が表れたのは、ニューヨーク州を中心に米国内で感染者数が急増した３月だ。各州で外出制限などの措置が取られ、選挙活動を本格化させるはずの時期に、両陣営とも大規模な支持者集会を中止せざるを得なくなった。

　その代わりに存在感を増したのが、インターネットを利用した選挙活動だ。トランプ氏は得意とする連日のツイッター投稿に加え、オンライン番組などで資金集めのイベントを開催。バイデン氏は自宅の地下室にスタジオを設け、支持者らとのオンラインの対話集会などを中継した。

　夏場には、全米から多くの党員や支持者らが集まって候補者指名の瞬間を祝う党大会も大幅に縮小された。共和党大会は参加する代議員が絞り込まれ、民主党大会はほぼ全てをオンラインで進行する史上初の「バーチャル党大会」となった。

　１０月にはトランプ氏本人の新型コロナ感染が確認され、トランプ、バイデン両氏による第２回テレビ討論会も中止となった。主催者団体が感染対策としてオンライン形式での開催に変更したことに、トランプ氏

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