［スキャナー］体操国際競技会、毎朝ＰＣＲ検査で感染ゼロ…五輪テストで収穫と課題

　日本、米国、中国、ロシアの４か国による体操の国際競技会が８日、東京・代々木体育館で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大で全国に緊急事態宣言が出された今年４月以降、海外選手を招いて開催した五輪競技の大会は初めて。東京五輪・パラリンピックに向けたテストとして国内外で注目され、成果を上げると同時に、課題を浮き彫りにした。（運動部　増田剛士、横井美帆）

 　会場入り口付近で高さ２メートルほどの機械の前に立ち、検温、手指消毒を済ませると、五輪男子個人総合２連覇中の内村航平選手（３１）は全身に除菌ミストを浴びた。競技本番で会心の演技を見せても、仲間と軽く拳を合わせる程度。選手計３０人の大会は、徹底的な感染防止策のもとで行われた。

　４～５日に入国した海外選手は、来日２週間前から１週間ごとにＰＣＲ検査を義務づけられており、日本滞在中は毎朝ＰＣＲ検査を受けた。会場への移動を除いて、外出は禁止された。

　本来なら共用となる滑り止めの炭酸マグネシウムは個別に持ち込み、他選手のものに触れないよう指示された。検査で陽性となった選手は隔離し、クラスター（感染集団）発生と判断したら選手団ごと除外するルー

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