対策十分なら感染低リスク　みなと保健所 区内１０保育施設調査

　みなと保健所（港区）は１１日、今年７～１０月に職員や園児に新型コロナウイルスの感染が確認された区内１０の保育施設を対象に、濃厚接触者を調査した結果を公表した。集団感染は確認されず、手指消毒や換気など十分な予防策を取っていれば、保育施設内での職員や園児間での感染リスクは「極めて低い」と分析した。

　同保健所では同区小児科医会や区内の病院と連携し、最初に職員の感染が確認された８施設、最初に園児の感染が確認された２施設を対象に調べた。園児や職員らの在籍者数は１９～１２６人。１０施設で濃厚接触者とされた人で職員１８人、園児４６人がＰＣＲ検査を受けたが、このうち陽性となったのは職員１人だけだった。

　調査結果によると、この職員は、昼食時などにマスクを外して最初に感染した職員と会話をしたことで感染した可能性があるという。一方、各施設ではこまめな手洗いや手指消毒、換気の徹底、職員の勤務時のマスク着用などの対策を取っており、「職員間の感染は１０施設中１人に過ぎず、施設での対策は流行を防ぐためにおおむね十分だった」とした。

　また、いずれの園でも園児は通常、マスクを着けていなかったが、最初に感染したのが園児だった２施設で二次感染が認められなかったことから

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