歯の骨性癒着（アンキローシス）

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今回は、歯の骨性癒着（こつゆちゃく；アンキローシス）について書きます。

歯の根っこ（歯根）は、歯根膜というクッションを介して歯槽骨とつながっています。

この歯根膜は、場所によって異なりますが、おおむね0.2ｍｍ程度といわれています。

歯根膜に厚みがあるため、通常、歯は生理的な範囲で揺れがあります。


しかし、稀にこの歯根膜が欠如し、骨と歯根が癒着（ゆちゃく；くっついている）していることがあります。

原因ははっきりしませんが、歯の外傷や再植など、歯根膜の損傷によって生ずると考えられています。


骨性癒着は、どの部位でも起こります。

この骨性癒着があると、歯が全く動かないため、処置に際して問題を生ずることがあります。

●歯の萌出が足りず（きちんと生えず）、噛み合わせや審美的な問題を生ずる
●抜歯の際、歯がなかなか抜けない（抜歯とともに、歯槽骨が骨折する）
●歯列矯正しても、歯が全然動かない



骨性癒着している歯を抜いた後、インプラント治療を予定している場合は、骨が大幅に目減りするため、骨造成が必要になる可能性があります。

また、歯列矯正において

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