対中国　連携強化示す…日米首脳会談　米、日本の役割期待

　【ワシントン＝藤原健作、田島大志】菅首相とバイデン米大統領は１６日午後（日本時間１７日未明）の会談で、覇権主義的な行動を強める中国に対する安全保障上の強い危機意識を共有した。今後、日米同盟における日本の役割強化の議論が本格化する見通しだ。

日米首脳会談を終えて、共同記者会見に向かう菅首相（左）とバイデン大統領（１６日午後、米ワシントンで）＝源幸正倫撮影

　「我々は２１世紀においても民主主義が勝ることを証明するため、協力していく」

　バイデン氏は首脳会談後の共同記者会見で、「開かれた国際システムに対抗しうる唯一の競争相手」と位置づける中国に、日米が協力して対抗し、勝利する決意を示した。

　バイデン氏は先端技術についても「独裁主義ではなく民主主義の規範で管理されている」と述べるなど、日米などの自由・民主主義陣営で、中国に対抗するとの位置づけを強く打ち出した。

　首脳会談後に発表した共同声明では中国を名指しし、「ルールに基づく国際秩序に合致しない中国の行動について懸念を共有した」と明記した。

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