ワクチン接種で町職員多忙、議会が一般質問中止

　佐賀県太良町議会（定数１１人）が、新型コロナウイルスのワクチン接種などで町職員が多忙になっているとの町側の要請を受け、４日開会予定の定例会で、一般質問の中止を決めたことがわかった。

　町によると、５月１９日の議会運営委員会で、永淵孝幸町長が一般質問の中止を要望。これを受けて同日開かれた全員協議会で、中止を申し合わせたという。

　同町では現在、三つの医療機関でワクチンを接種しており、町職員は接種券の発送や予約キャンセルの対応、医療機関へのワクチン配送などにあたっている。また、コールセンター（佐賀市）が受けた接種予約の状況に関しても、医療機関のスタッフが少なく、町側が接種日時を調整しているという。

　永淵町長は読売新聞の取材に対し、「町職員は一般質問の答弁のための資料作成で大変になる。多忙な職員の健康を考えた」と話した。

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