このままのペースなら１日８０００人感染の恐れ、広島知事「想像を絶する状況」

感染状況について説明する広島県の湯崎知事（広島県庁で）

　新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、広島県は緊急事態宣言に準じた対策が可能になる「まん延防止等重点措置」を県西部５市町に適用するよう、国に要請した。６日に記者会見した湯崎知事は、１日の感染者数が８０００人に達する可能性に言及し、「想像を絶する状況になる」と県民に感染予防の徹底を求めた。

　県によると、直近１週間は感染者数が２日間で倍増するペース。このままだと１日の過去最多だった３８１人（昨年８月２１日）は、１７日頃には、約２０倍超の８０００人程度となる恐れがあるという。「３日で倍増」に鈍化しても、１７日には約２０００人に上ると試算し、「過去最大の感染拡大になる」と推定している。

　昨年１２月３０日～今月４日に確認された陽性者１５６人のうち、感染力が強いとされる変異株「オミクロン株」への感染が疑われるのは１２３人。全体の８割に及び、急拡大の要因になっているとみられる。

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